2018/06/21

メンテナンス

お気に入りの鞄だったら、毎日使いたくなりますね。わたしもそうです。でも毎日使い続けるために大切になってくるのが革のメンテナンスです。

 

今回は革のメンテナンスの中でもお問い合わせも多い、革の防水についていろいろ書いてみました。

 

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革製品はなんといっても水濡れが大敵です。なぜなら革はいったん水に濡れてしまうと、ゴワゴワになってしまったり、シミになることがあるからです。いったんこうなるともうお手上げです。元に戻すのは限りなく不可能になります。

 

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水に濡れるとこうなります。ひどいもんだ。

 

革におすすめ防水・防汚・保革スプレー

 

そこで革製品を取り扱う、いわば革のプロである当店がおすすめするのが、革製品専用に開発されたカッキテキな防水スプレー「デリケートレザープロテクター」です!

革に栄養を与えながら防水!革のプロが薦める革専用の防水スプレー。

 

革におすすめ防水・防汚・保革スプレー

 

防水スプレーにはフッ素樹脂という成分が含まれています。このフッ素樹脂をスプレーで吹きつけて革の表面にフッ素の粒を並べることで、水の粒子を弾く撥水層を作り出すというのが、撥水の原理です。ここまでは従来からの防水スプレーと同じなんですが…

 

本製品はデリケートな革向けに成分調整しており、革がシミになりにくい配合となっております。また、革への保湿成分が含まれており、乾燥を防ぐ効果をもたらします。

 

つまりスプレーするだけで革の防水だけでなく、日頃忘れがちな革のメンテナンスも同時に行えるというわけです。

 

つーわけで、実際にどれほどの撥水効果があるか確認してみました。

防水スプレーの効果を検証してみた。

 

 

どうせ検証するなら、革の中でも水に弱いヌメ革がよろしいんじゃないかということで栃木レザーのヌメ革を選びしました。コードバンほどではないけどな、ごっつ高いんやで、この革。

 

 

ヌメ革をマスキングテープで3分割して、そのうち2箇所に対して防水スプレーをします。

 

なんで2箇所もスプレーすんねん、と思われるかもしれません。じつは防水スプレーには「2回重ねがけすると効果UP!」というまことしやかな都市伝説が存在しています。

 

この説には、つねづね「ほんまかいな」と疑っておりましたが、せっかくだから1回スプレーした場合と、2回スプレーした場合では撥水性に違いがあるのか、ついでに検証してしまおうと思うわけです。

 

 

だいたい20cm以上離してスプレーします。手を動かしながら、軽ーく流すようにかけてくださいね。

 

一流の塗装工か、プロモデラーになったつもりで作業しましょう。

 

イマジネーションが大切だ、ってジョン・レノンもどっかで言ってた気がする。あ、そうそう、あらかじめブラシでホコリを落としておくとよいですよ。

革の表面がしっとり濡れる程度が目安です。革をこんなに濡らして大丈夫か、とちょっと心配になりますが、乾けばもとの色に戻りますのでご安心ください。

降りしきる雨の中、防水の効果を検証。

 

 

ふつうなら霧吹きでシュシュッとやればよろしいんじゃないだろうかと思います。が、そんな生ぬるい検証なんざ、このサイトではやらねぇんだ!

 

本日は雨。雨はザーザー横なぐりで、たいへん荒ぶっているのであります。これは千載一遇のチャンス、撥水の効果を検証するのにうってつけの檜舞台といえるかもしれません。

 

それではこの雨の中、無情にもヌメ革を放り出してみたいとおもう。

 

 

見ろ、水が玉のようだ!

 

スプレーした部分は、下の2つのエリアとなります。向かって左側が1度吹き、右側が2度吹きしたエリアです。スプレーをしていない上のエリアにいたっては、早くも水が染み始めています。

 

撥水を施した部分は、雨粒がコロコロと玉のように転がります。このまま1時間以上放置しましたが、革が染みることはありませんでした。でかした!

 

この検証の結果、防水スプレーの撥水効果はきわめて高く、自信を持っておすすめできる性能であることがわかりました。

 

これで雨の日も安心です!!

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