(この記事はだいたい700文字ちょっとです。1分ぐらいで読めます)

こんにちは。革と帆布のかばん専門店 香久山鞄店のスタッフよちこです。

今回の鞄コラムのテーマは小さなかばん。小さいからってなめんなよ。

大きいかばんと小さなかばん、どっちを買いますか。

大は小を兼ねるからという流れで、ついつい日陰の存在になりがちな小サイズ。

でも小さいものには、小さいなりの良さがある。

そういえば舌切り雀のつづらも小さいのがアタリだったではないか。

小さいけれど使えるバッグ、これは現代のおとぎ話です。メルヘンです。

メルヘンは心の文化です。大事にしましょう。えーと何の話でしたっけ。

小さいことはいいことだ。(Smaller is Smarter)

小さいバッグ

スマホとお財布、必要なものだけ入れて気軽にテクテク歩けるのはうれしい。

春のこもれ陽の中で小さいバッグ1つをお供に、そぞろ歩きするのも乙なもの。

とはいえ鞄が大きくなると、つい入れたくなるのが人情であります。

こうして膨れ上がったかばんを一荷、ユッサユッサと持ち運ぶ。

世の中、こんなに無意味でバカげたことはない。

お出かけには身軽が一番と相場が決まってる。

だが実際にはただ単に小さいだけというかばんが、どれだけ多いことか。

その言葉に騙されて、いったい何万人の鞄好きが泣いたことだろうか。

これからの鞄作りは、そんなことではダメだとわたしは思う。

山椒は小粒でもぴりりと辛い、と昔から言われているではないか。

なりは小さくとも、ユーザーの入れたいモノがしっかり収まるかばん。

小さくても、はしっこいかばん。

小さな巨人・里中くん的なバッグが、求められている気がする。

たとえば、こんなかばんとか。