ものづくりをもっと身近に
BRAND CONCEPT
これまで「ものづくりにこだわる」「職人を大切にする」というブランドにはたくさん出会ったことがあると思います。でも、本当に自分の目で、製造工程や工房を見て、確かめましたか? 私達は70年間のランドセル製造の経験を通して、様々な技術と経験を積み重ねてきました。 だからこそ、時間をかけて丁寧に向き合う製造工程も、人を大切にする工夫が詰まっている工房も自信を持ってお見せできます。 また、ものづくりの楽しさや難しさを皆様にも体験していただけるように、ワークショップも計画中です。 「本当に良いもの」を持つこと、作ることがあなたにとってもっと身近になるように、そう願いこのブランド「MONTBOOKーモンブックー」を立ち上げました。
Craftsman
山本 一彦
「どんな時代でも、良いものをつくらなければならない」という信念のもと、“本当に良いランドセル”づくりに50年以上携わってきたスペシャリストです。ランドセルは各所へ卸売がメインだった時代、「自分たちが作ったランドセルをお客様に直接見ていただきたい」と直販を始め、ランドセルの製造工程だけでなく、自分たちのものづくりへの姿勢をお客様に魅せるため工房も自由に見学できるようにしました。
Designer
Guilio Iacchettiジュリオ・イアケッティ
1992年より工業デザイナー。
Compasso d’Oro賞を2度受賞し、2009年にはEureka Coopプロジェクトで共和国大統領から授与されるPremio dei Premi革新賞を受賞。2009年、ミラノ・トリエンナーレにて個展「Giulio Iacchetti.不従順なオブジェ」。
クラフツマンシップとデザインの関係に常に気を配り、2012年にinternoitalianoを立ち上げる。 展覧会のクリエーター、キュレーター、複数のデザインブランドのアートディレクターを務める。 2023年、アルベルト・アレッシとともに「イル・トルニトーレ・マット」ブランドを設立。
PRODUCTS
バルテア ショルダーバッグ
¥85,800税込
革しぼり(ウェットフォーミング)という、主に靴の甲を製作する際に使われる技法でつくったショルダーバッグ。時間をかけて丁寧に一枚の革を木型にあうように伸ばしながら成型することで、本来バッグの表面にある糸目や縫製が消失し、直線と曲線が組み合わさった革の造形の極地ともいえるラインを作り出しています。まるで芸術作品のような存在感を放ちながらも、日常にも調和するショルダーバッグに仕上がりました。
バルテアショルダーバッグ(スクエア)
¥95,700税込
革しぼりの技法で制作したスクエア型のショルダーバッグ。オイルがしっかり入った牛革は、キメが細かく、コシはありながらも程よくしなやかな質感が特徴です。使い込むほどに艶が増し、味わい深くなる経年変化を愉しめます。すべての制作工程を奈良の自社工房で一貫製造しており、革の緻密さ、上質さ、職人こだわりの仕上がりを堪能いただけます。
MONTBOOK束入れ
¥53,900税込
牛革と鹿革に漆や型紙を用いて文様を現した染革「漆革」で制作した小銭入れ付き長財布です。
着物の前合わせを彷彿とさせるデザインでありがながら、アイテムとしての使い心地にもこだわったつくりとなっています。牛革の経年変化と漆革の光輝くような艶をお楽しみください。
STORY
世界的に著名なプロダクトデザイナーであるGuilo氏が生み出すデザインは、これまでにないユニークな形で、見る人々に強く印象が残るものばかりです。そのデザインを実際の商品でどう表現するか、山本の技が光ります。
─ 革しぼり(ウェットフォーミング)技法 ─
「革しぼり」という技法は、革を水に濡らして形を変えて乾かすとその形に変形するというヌメ革の性質を利用した手法です。一般的に、靴や馬具によく採用される技法です。
鞄に採用するために、和太鼓職人の制作方法をヒントにしました。そして、何度も丸みの角度を調整し、すっきりとシャープな見た目ながら、縫製ではできない独特な丸みを表現することに成功し、これまでに見たことのない新しいアイコニックな鞄が生まれました。
- 【革しぼりの成形方法】
- ①水に塗らす。
- ②しぼりの凸型に革をかぶせ、凹型をかぶせて、圧縮する。
- ③ある程度形がついた革を木にうちつけて型を取る。
- ④3日間ほど乾燥させる。
- ⑤型から外し、内部を3日間ほど乾かす。
- ⑥余分な部分の革を裁断する。
通常の鞄であれば、縫製を始めるまで、革の裁断のみのためすぐにできますが、革しぼりの場合、①~⑥のステップで1週間ほどかかります。
鞄サイズになるヌメ革を成形していく作業は時間と労力がかかりますが、時間と手間をかけても良いものを作りたい、という思いを形にできた作品です。
─ 漆革─
漆革とは、鞣(なめ)した鹿革に漆で模様をつける技法です。染め上げた鹿革に手彫りの型紙を置き、そこに漆を刷り込むことで模様を浮かび上がらせます。
ジュリオ氏がデザインした襟を合わせたようなデザインの小物に、漆革を合わせ、日本らしさを表現しました。
LINE UP
FACTORY
奈良本店のランドセル工房と直営店のある奈良県橿原市付近には、日本の山里の緑豊かな風景が広がり、世界遺産や文化遺産などの観光スポットがたくさんございます。
経験と勘が頼りだった鞄製造の世界に、最新鋭のデジタル技術と若い職人世代の柔軟な感性との融合による「令和の工房」とも呼べる革新的なスタイルで、ロジカルな鞄作りを実践しています。
Giulio氏が日本中を旅し、さまざまな職人達を訪問しているとき、
鞄工房山本と出会いました。
ジュリオ氏は、緑豊かな日本の田園地帯に囲まれた歴史ある山の麓にある鞄工房山本の工房と、
職人 山本一彦のものづくりへの熱心な姿勢に深く感銘を受け、
また、山本はジュリオ氏の斬新かつシンプルで機能的なデザインに感銘を受けました。
二人は、日本の高品質な職人技とイタリアのデザインを融合させて
これまで見たことのない新しい鞄を作り、
ものづくりの素晴らしさをもっと世界へ広げていこうと、挑戦を決めました。