香久山鞄は文字通り鞄のブランドですが、たまには財布だって作ります。

今回は、お客様から多くのご要望いただいていたミニウォレットを制作いたしました。ミニウォレットといえばちょっとかっこいい響きですが、要するに小銭入れです。でもただの小銭入れとちがうんだなこれが。

語尾に「ちがうんだなこれが」を入れるだけで、どうしてこうもイラッと感じるのだろうか。たぶんサントリーモルツのコマーシャル「うまいんだな、これが」が原形のような気がいたしますが印象が雲泥の差です。キャストが和久井映見か、萩原健一かで揉めそうですが私はショーケン推し。マカロニ刑事もいいけど、傷天の木暮修はもっとかっこよかった。右京さんこと水谷豊が舎弟役で「アニキィ!アニキィ!」って叫んでばかりで面白すぎるので、ぜひ一度ご視聴下さい。

こつぶですが粒ぞろいです。


さて「艶めく革のラウンドミニウォレット」 です。ブルー、グリーン、グレー、ブラックの4色展開。男女問わずどの色も持ちやすい組み合わせです。販売開始前にスタッフ女子で人気投票を実施したところ、ブルーの色合いがかわいいとの声が多く、前評判では一番人気でした!

見せてもらおうか、艶めく革の性能とやらを。

この「艶めく革のラウンドミニウォレット」 ですが、まず最初に「艶めく」ってフレーズがなんだか気になるところです。「艶めく」を国語辞典で調べてみると、 色つやがある。つやつやして見える。という意味がありますが、どうやらふつうの革ではなさそう。「~めく」って言い回しも気に入りました。

グレー いきまーす。

この革、植物タンニンなめしの牛ヌメ革を染料で染めた後、一枚一枚手塗りでオイルワックスをしっかり染み込ませて、表面に特別に調合したロウ加工を施しています。いわゆるプルアップレザーです。

そのため使い始めは表面が、やや煙がかったようにスモーキーな雰囲気ですが、徐々に表面のワックスが革の内部に染み込み、輝くほどの艶が出てくると同時に手触りもなめらかになってきます。

左が半年ほど使用した革、右が未使用の状態。

製品サンプルと未使用の製品を比較してみました。革に透明感と艶がグイグイと生じてまいります。革に傷が入ってもそれが味にもなりますし、小キズ程度なら擦るだけでたちまち消えて馴染みますので、革製品のお手入れはちょっと難しくて、という方でも気軽におつかいただけます。

ミニウォレットと呼ばれる所以(ゆえん)

グレーだけは内装がブルー。

ファスナーを開けるとほんのりくすんだブルーがお出迎えしてくれます。

小銭がしっかり収まるボックス型のコインケースは使い勝手バツグン。さらに複数枚のカードが収納できるマチ付きとマチなしのカードスロットがあって、お札も折りたたんで入れることもできる優れものです。お財布としての機能はオール・イン。小銭入れと呼ぶにはもったいないほどのつくりです。

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