皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。
ただいま私のブログでは、2019年のラッキーカラーになぞらえて、鞄工房山本の鹿革製品で取り扱っているカラーバリエーションを紹介中です。
本年のラッキーカラーは色々な風水師さんによると、「赤」、「白」、「ゴールド」だそうで、昨日は鞄工房山本の赤色の一つ、
「茜色」をご紹介しました。詳しくは下の記事をご覧ください。
<2019年1月2日>「2019年のラッキーカラーは? 運が良くなる長財布、名刺入れ、ブックカバー」
そして今日は、鞄工房山本の白色、「月白」をご紹介します(音読みで「げっぱく」と読んでください)。
こちら昨年12月6日に登場しました新色で、まだ皆様の記憶に新しいのではないでしょうか。クリスマス用ギフトとして二見からも紹介させていただきました。
<2018年12月04日>「12月6日新色登場 「月白」(げっぱく)の小物でホワイトクリスマスの演出」
ブログをご覧になり、お買い上げいただきました方々、ありがとうございました。
「月の白」ってどんな白?

当店に現在置いている月白の製品はこちらの3種類。
- 長財布(小銭入れ、スナップボタン付き) 36,000円
- 名刺入れ 15,000円
- ブックカバー(文庫本) 15,000円
実は白色と言っても一概には言えず、沢山の種類があるんです。白系統色を和名で挙げてみると、
月白、白菫色、白花色、藍白、白、胡粉色、卯の花色、白磁、生成り色、乳白色、白練、などなど……。
聞いたことがあるものもあれば、なんぞこれ? な白色も。何よりも調べたときの私の第一印象は「白、多っ!」でした。
そんなたくさんある白色の中でも、鞄工房山本が選んだ白色が「月白」でした。
月の光って、他の星の光に比べると青白く、どこか幻想的な雰囲気を醸していませんか?
そんなほのかな青みを含んだ風流な白色、それが「月白」です。
ちなみに訓読みで「つきしろ」と読むと、月が東の空に昇り、空が段々と明るくしらんでいく様子を表します。
あと月白の英名は snow white、雪も少し青みがかった白色です。某お姫様のことではありません。

月白が運んでくれる幸運
さて、ここで一旦風水のコーナー。2019年ラッキーカラーの1つに選ばれた白ですが、どんな効果があるのでしょうか。
調べてみると、白は、浄化作用や新しい始まりを促したり、育てる力に影響があったりするようです。具体的に言うと、
- 新しい自分を発見し、新しいことにチャレンジできる
- 人間関係や生活環境の改善
につながるとか。
また、白には浄化作用があるので、白いお財布なんかを持つと、今までのお金の流れをリセットして心機一転、金運を運んできてくれるかも。
ところで、赤に引き続き、風水を調べておいてなんですが、私、占いの結果は良いことだけ信じるようにしています。
所詮未来は不確定、占いにすべて任せて自己判断が出来ない人間にならないように。
けど、ちょっとでもポジティブに楽しく考えられるように、自分に都合のいいように解釈しています。
皆様の革小物選びも、まずはご自身が気に入られたものの中でお考えください。
その中で迷う選択肢が出てきた時、占いにちょっとだけ任せてお選びいただくのも、たまには面白いかなと思い、今回のようなブログを書いています。
この綺麗な白色、染めて出る色ではございません

左の「生成り」と右の「月白」、全く同じ点と全く違う点がそれぞれあります。
まず全く同じ点。この2色、両方とも染めていないんです。染料0%。ではどうしてこんなに明らかな色の違いが出るのか?
それが全く違う点。すなわち鞣し方の違いです。
「鞣す(なめす)」とは、簡単に言うと動物の生の「皮」を、製品として使える腐らない「革」にすること。
その際に使う薬剤の種類によって、できあがる革の雰囲気はがらりと変わります。
左の生成り、こちらは植物に含まれる水溶性化合物である「タンニン」をベースに鞣す「タンニン鞣し」。
一方で右の月白は「クローム鞣し」、こちらはクローム系の化学薬品をベースに鞣します。
この辺の「鞣し」についてもいずれブログに詳しく書きたいのですが、ここで分かっていただきたいことは、
同じ「皮」でも鞣し方によって「革」になったときの色が変わるということ。
そしてどちらも染料なしでもとても綺麗だということ。
「いくら綺麗でも白系の色は汚れが気になる!」という声が聞こえてきそう。ごもっともです。
それに関しては、現段階では気をつけて使ってくださいとしか言いようがありません。(けれどもうすぐ良い情報を公開できるかも……)
しかし! その心配に勝るぐらい手触りは抜群!
ただでさえ触り心地最上級の鹿革で、染料なしの素仕上げ(革の表面を顔料などでコーティングしていないこと)なんて聞いたことありますか?
ブログでは鹿革の柔らかな手触りをお届けできないのが本当に残念です。
さらにさらに、鞣し方によって触り心地は変わってきますので、生成りと月白、抜群の手触りの色が店頭には2種類もございます。
1月5日(土)より3店舗営業開始、鹿革を見に、触りにだけでも是非お越しください。
ということで、本日は月白の魅力をお伝えしました。
2019年、新しいことに挑戦するのに、当店の中でも特別な色である月白の革製品をお供させてみるのはいかがでしょうか。
それでは、茜色に続き月白たちの七五三ショットでお別れです。

鞄工房山本 晴之